なぜこのタイミング?岸田総理が“解散見送り”

小川彩佳キャスター:
岸田総理はなぜ、「今の国会での解散は考えていない」と明言したのでしょうか。

川西官邸キャップ:
岸田総理は、ウクライナ電撃訪問やG7広島サミットを成し遂げた高揚感とともに早期解散を模索していました。

しかし、内閣支持率が下落傾向にあること、自民・公明の選挙協力がうまくいっておらず、選挙区の情勢調査も芳しくなかったこと、麻生副総裁や茂木幹事長ら党幹部が相次いで慎重論を唱えたことなどを受け、 断念したものとみられます。

複数の政府与党関係者によりますと、岸田総理は15日午後、松野官房長官や木原副長官ら数人と野党の出方を分析したうえで不信任案の否決と解散見送りの方針を最終決定したということです。そのうえで、総理自ら記者団に情報を発信したいと申し出たということです。

小川キャスター:
これで解散はいつになると考えられますか?

川西官邸キャップ:
もっとも有力視されるのは2023年の秋です。年末には子ども関連予算や防衛費をめぐり、具体的な負担増の議論が控えているため、その前に選挙に臨むべきという声は政府与党内から多く出ています。

ただ、今後は支持率が上昇する要素が乏しいことや、今回解散を決断できなかったことから総理の求心力低下を懸念する声がさっそく聞こえてきています。

また、10月には消費税を納めるルールが大きく変わる「インボイス制度」が始まりますが、すでに事業者から反発が出ていて、 選挙と時期が重なる悪影響を心配する意見も出ています。

もともと岸田総理としては2024年9月の自民党総裁選の前に解散をうって、立場を有利にしたい思いがありますので、解散は2024年のほうがいいのでは、という意見も出始めています。