■西日本~北日本の上空に寒気 大気が非常に不安定に

16日(金)にかけて、西日本から北日本の上空約5500メートルには、氷点下15℃ 以下の寒気が流れ込む見込みです。このため、西日本から北日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となって積乱雲が発達し、雷を伴って激しい雨が降る所があるでしょう。

16日(金)予想天気図+上空の寒気


落雷や竜巻などの激しい突風、局地的な激しい雨に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。また、”ひょう”のおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

■ひと足早く寒気が流入した九州では“ひょう”も

きょう15日(木)に、ひと足早く寒気が流入した九州では、福岡県久留米市や佐賀県鳥栖市、大分県日田市などで、直径1㎝~2㎝ほどの“ひょう”が降ったとの情報が相次ぎました。

福岡県久留米市では、午後1時48分に最高気温〈31.0℃〉を観測しましたが、”ひょう”が降ったため、の午後3時12分には〈19.5℃〉と、1時間半ほどの間に10℃以上も気温が下がりました。
 上空に流れ込むこの寒気は、13日(火)には中国や韓国でも同様に、”ひょう”を降らせています。

九州北部・南部では15日夜遅くにかけて落雷や“ひょう”、竜巻などの激しい突風に注意が必要です。

そしてこうした状況はあすは西日本から北日本まで広い範囲に及ぶおそれがあります。