寺や古い建物などで、庭の木が床板に映ることで見られる「床緑(ゆかみどり)」。盛岡市にある明治時代の邸宅・南昌荘でこの床緑が訪れた人たちを癒やしています。

 盛岡市清水町の南昌荘の庭ではこの時期、鮮やかな緑が広がっていて、およそ30畳の板の間で「床緑」を楽しむことができます。
 磨き込まれた漆黒の床には、ヤマモミジやシダレカツラの木々の緑が映り込み、美しい空間を演出しています。14日は県外からの観光客が訪れていました。
 秋の美しい紅葉で知られる南昌荘ですが、この時期の緑色の木々も味わい深く、特に雨露に濡れることで深緑色となる様子は見ごたえがあります。
 季節や天候によっても色や雰囲気が少しずつ変化する床緑。南昌荘では10月ごろまで楽しむことができるということです。