■バレーボールネーションズリーグ2023 女子予選ラウンド第2週ブラジル大会(日本時間14日、ブラジル・ブラジリア) 

世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ女子大会は第2週のブラジル大会が開幕。日本(世界ランク7位)は世界バレー連覇のセルビア(同5位)と対戦し、セットカウント3ー2(25-16、20‐25、25‐16、20‐25、10-15)とフルセットの末、敗れた。

スタメンは主将・古賀紗理那(27)、井上愛里沙(28)、関菜々巳(23)、林琴奈(23)、入澤まい(23)、荒木彩花(21)、リベロ・西村弥菜美(23)が起用された。

ここまで3勝1敗と好スタートを切った日本。第2週はVリーグで日本人最多得点を更新した石川真佑(23)のほか4人が今大会初めて登録メンバーに入った。

第1セット、立ち上がりから日本は古賀、井上の攻撃陣が着実に得点。一方セルビアは東京五輪ベストスコアラーのエース・ボシュコビッチが不在ながら、高さのある攻撃で日本に対抗した。競り合いの中、抜け出したのは日本。効果的なサーブと守備から徐々にリズムを作り、古賀のサーブポイントや井上の早い攻撃などでリードを奪った。セッター関も速攻を上手く絡め相手に隙を与えず、25-16で第1セットは日本が奪った。

第2セット、序盤セルビアに5点差をつけられた日本だが全く慌てない。タイムアウトでも選手同士がしっかり声を掛け合うと、コートではリベロ西村が好守備を連発し流れを引き戻した。終盤には名古屋大会で活躍した和田由紀子(21)とセッター柴田真果(29)が途中出場。和田がポイントを奪い、粘りを見せた日本だが、最後は相手にこのセット5点目となるブロックを決められ20-25で落とした。

第3セット、日本はスタートからミドルブロッカーに山田二千華(23)を起用。その山田や井上の好サーブで得点し、セッター関が多彩な攻撃を組み立て日本が優位に試合を進めた。終盤にはリリーフサーバーとして石川が今大会初出場。終始リードを保った日本が25-16でこのセットをものにした。

第4セット、リードを許した日本は中盤、和田と柴田をコートに入れるが、なかなかリズムをつかめない。追い上げたい場面で再び石川をリリーフサーバーに起用するが得点にはつながらず。リベロ西村も好守備を見せたが、相手の高いブロックなどで突き放された日本は20-25でこのセットを失った。

最終セット、日本は井上に代えて田中瑞希(27)がコートに。緊迫した空気の中、相手エースに連続で決められるなど先にリードを許してしまう。反撃のきっかけがつかめない日本は古賀に代わり石川を投入。石川はスパイクでポイントを奪い食らいついたが、最後はセルビアに押し切られ、セットカウント2-3で敗れた。

日本は次戦、16日に、世界ランキング26位の韓国と対戦する。
※世界ランキングは試合前時点

【日本の得点】
古賀 21
井上 18
林 12
荒木 8
山田 7
石川 4
関 3
入澤、和田 2
田中 1