■MLB レンジャーズ 6ー9 エンゼルス(日本時間13日、グローブライフ・フィールド)
エンゼルス・大谷翔平(28)が敵地で行われたレンジャーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。大谷は4打数2安打2本塁打4打点1四球で打率は.291、今季2度目の1試合2本塁打でリーグ単独トップの20号ホームランを放った。
ここ5試合で22打数9安打、打率.409、2本塁打、4打点と好調。ア・リーグ西地区首位・レンジャーズとの第1戦、レンジャーズ先発はD.ダニング(28)、1回の第1打席、カウント1-2から低めのチェンジアップを引っかけてファーストゴロに倒れた。
0-3と3点を先制された3回、2死二塁で第2打席、カウント1-1から内角高め143キロのカットボールを引きつけレフトへ。この打球が伸びていったがわずかに左に切れてファウルとなった。ダニングはこのファウルで勝負に行けず、3球連続ボールで四球。16試合連続出塁をマークした。
大谷が歩き一、二塁とチャンスを広げると3番・M.トラウト(31)がレフト前へタイムリーヒットを放ち1-3と反撃。しかし、その裏、エンゼルス先発のT.アンダーソン(33)が2失点と投打がかみ合わない。
1-5と4点ビハインドの5回、無死一、三塁とチャンスで大谷の第3打席、カウント1-0から内角145キロのシンカーを引きつけて逆方向のレフトへ今季2個目となる犠牲フライ。さらにレンジャーズに守りのミスが生まれ4-5と1点差まで詰め寄った。
7回、第4打席、レンジャーズ2人目、5月31日(日本時間)にメジャーデビューしたばかりのG.アンダーソン(25)、1球目、内角低めのチェンジアップを見逃しストライク。大谷も厳しい判定にタイムを要求。そして、気持ちを切り替えた2球目、同じコースに今度は149キロのシンカー。完璧に捉え“確信歩き”に“バットフリップ”。5-5の同点に追いつくア・リーグトップタイ、140mの19号ホームランを放った。
9回、第5打席はレンジャーズの抑え、W.スミス(33)に空振り三振、延長12回の第6打席、レンジャーズ5人目、C.レーガンズ(25)の1球目、内角高め149キロのカットボールを引きつけて逆方向へリーグ単独トップに立つ20号勝ち越し2ラン。今季2度目の1試合2本塁打で日本人選手初となる3年連続20本塁打となった。大谷は2塁ベースを周る瞬間にベンチに向かって雄叫びを挙げた。
大谷は4打数2安打2本塁打4打点1四球で打率は.291、チームは延長12回に大谷のホームランで勝ち越し、ア・リーグ西地区首位のレンジャーズに大きな勝ちを収めた。
試合後、ヒーローインタビューでは「どうしても取りたい初戦だった。いい守備もありましたし、最後は中継ぎも頑張ってくれたので良い勝ちになったかな」と笑顔を見せた。
この日、オールスターのファン投票中間発表が行われ大谷はア・リーグトップの92万4182票で「DH部門」1位、2位は84万4965票で外野手部門のヤンキース・A.ジャッジ(31)、大谷は約8万票差を付けている。メジャー全体のトップはナ・リーグ外野手部門のブレーブス・R.アクーニャJr(25)が108万6537票と100万票を越えている。