生存のカギは先住民族の知識・能力「祖母から伝えられたサバイバル知識利用」

さらに彼らが生存できた“カギ”となるものがあったようです。探検家で医師の関野さんによりますと、アマゾンのジャングルは大変気温差が大きく、昼間は30℃まで上がり、夜は15℃まで下がる日もあるそうです。

そんななかで、子どもたちは枝や葉を使った簡易シェルターを作っていました。これを作るためナイフ代わりに使ったと見られるハサミが見つかっています。

専門家によるとこのシェルターがポイントになったと言います。

探検家・医師 関野吉晴さん
「“シェルター”は雨風をしのぐのに必要不可欠。寒さや暑さ対策にもなる」

さらにこのようなポイントも・・・

熱帯森林保護団体 南研子代表
「乾季が幸いした可能性がある。雨季なら川の氾濫で食料や体力面で生き抜くことは難しかったのではないか」ということです。

子どもたちは自分たちでシェルターを作ったり、食料を集めたりして生き抜いてきましたが、その生きる術はどこで学んでいたのでしょうか。

探検家で医師の関野さんによると「先住民族の知識・能力があり助かった」と言います。
彼らはウィトト族で、10歳頃までにジャングルで生き抜く術が身につくそうです。例えば▼男の子は弓など狩猟技術 ▼女の子は安全な食料集めなどを学んでいくということなんです。

ニューヨークポストによると子どもたちの親族は「祖母から伝えられたサバイバル知識を利用したと子どもたちが話していた」ということです。知識や経験によってジャングルを生き延びたということが言えそうです。

さらに探検家で医師の関野さんは「ウィトト族では13歳は一人前。長女は日ごろから子守をしていたはずなので、1歳の三女も助かったのだろう」と言います。

ホランキャスター:
知識はあっても、それを正常に使えるような精神状態であったのか、夜は怖かったでしょうし、これから4人でどうにかしなければならないという不安。押しつぶされそうな夜もきっとあったと思います。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
海外ではもう一つ、ヒーローとして報道されているのが子どもたちを発見したコロンビア軍の1頭の救助犬です。その救助犬が行方不明だということで、海外でかなり注目されています。

日比キャスター:
救助犬の行方が気になります。無事が確認できますように。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
もう一つの奇跡を期待したいです。