先月から富山県内各地でクマの目撃情報が相次いでいます。県外では襲われた人が亡くなるという痛ましい人身被害も発生していて本格的なクマのシーズンに向けて注意が必要です。
大型連休が明けて間もない先月14日。全国を震撼させる出来事がありました。北海道幌加内町(ほろかないちょう)の湖で、釣りをしていた男性がヒグマに襲われ亡くなったのです。


全国ではクマによる人身被害が今月に入って増加していて、クマの動きが活発化しています。

富山県内でもツキノワグマの目撃情報は連日相次いでいて、11日だけで5件確認されています。

なぜ、この時期にクマの動きが活発になっているのか…。

富山県自然動物園ねいの里 野生鳥獣対策推進員
間宮寿賴さん:「これからの時期とくにクマが繁殖期を迎えていまして、雄グマは結構行動範囲を広げる時期になっています。また、まとまって食べ物がとりにくい端境期になっている部分もありまして、そういう意味ではクマが活動範囲を広げている」


クマは初夏から夏にかけ、まとまったエサが採りにくくなる端境期を迎え、通常、クマが生息しない低い標高の地域までエサを求めて下りてきているのです。
