第3子としてカウントされない?理由はカウントの方法に…

実は、今の児童手当の仕組みが変わらなければ、3人子どもがいたとしても「第1子」が高校を卒業すると、2人目を「第1子」、3人目を「第2子」と数えるのです。

町田さんの長男は今年高校を卒業したため、いおりちゃんは「第2子」扱いとなり、3万円を受け取ることはできません。

3児の父
「それこそ年子とか3つ子じゃないと、そんなに3万円という恩恵を受けられないのでは」

街でも、このカウント方法には不満の声が。

3児の母
「(一番)上の子と年齢が8歳違うので、買い替えなきゃいけないものも多いのに第3子とカウントされないのは、やっぱりちょっとおかしい」

さらに、母・律子さんは「第1子からの増額」が必要だと指摘します。

3児の母 町田律子さん
「『少子化問題』と重く捉えているのであれば子どもがいる以上、同じふうに考えて1人いようが、2人いようが3人いようが、同じ金額を支給していただきたい」

当初、政府・与党は第2子から増額する案も検討。しかし、断念した背景には政府の懐事情が大きく影響していました。

政府関係者
「児童手当は本当は第1子、第2子も手厚くしたいが財源がない」

実際、第3子以降が生まれる世帯は非常に少なく、昨年は全体のわずか17%ほど。ここに“第3子カウント問題”が加わると、支給の対象はさらに狭まります。

2児の母
「あまり異次元という感じはしない」

3児の母 町田律子さん
「(政府の)パフォーマンスにしか思えない。何歳でお金がどのくらいかかるというのを、もっと把握してやっていただきたい」

こうした子育て世帯の声に政府はどう応えるのでしょうか。