青森県つがる市で独特のヌメリと歯ざわりが特徴的な初夏の味覚「ジュンサイ」の摘み取りが最盛期を迎えています。

「ジュンサイ」の摘み取りが行われているのは、つがる市木造平滝地区の広大な水田地帯で、ことしは6月始めから作業が始まりました。水田を改良した池では、栽培農家が小舟に乗って水面を覆うジュンサイの葉をかき分けながら水中の若芽を摘み取っていきます。平滝地区では1980年代に8軒の農家がコメの転作作物として「ジュンサイ」を栽培していましたが、今では安田さんともう1軒の合わせて2軒だけとなりました。

※ジュンサイ栽培農家 安田キヨさん
「今年は今が最中(最盛期)。今になって良くなってきた。私たちはおつゆ(味噌汁)が一番良い」

「ジュンサイ」はスイレン科の水中植物で、若芽は透明なゼリー状の幕に覆われていて、その独特なヌメリとツルツルしたのど越しが初夏の味覚として親しまれています。つがる市の「ジュンサイ」の摘み取りは7月中旬まで行われます。