帰還困難区域の一部で避難指示が解除されて1年となった、福島県葛尾村。畜産などが盛んだった村は、原発事故により、村の全域で避難指示が出されました。大部分でこれが解除されたのが2016年で、残る帰還困難区域の一部でも、去年の6月12日に解除されました。

その一方で、課題も残ります。原発事故前、村の人口はおよそ1500人でしたが、1300人程度まで減りました。このうち、村に住んでいる人は463人と、人口の3割あまりにとどまっていて、7割近くは村の外で避難生活を送っています。

住民の帰還と移住者をいかに増やすかが、今後の課題の1つです。こうした中、村に新たな特産品を生み出そうとする取り組みが進んでいます。