栄光の4日前には失格
山内キャスター:
優勝の4日前に、ある出来事がありました。
同じ全仏オープン女子ダブルスの3回戦での出来事です。プレーが一度中断したときに、加藤選手は自分の側にあったボールを、反対のコートの方に投げて出そうとしました。この時にボールを投げるのではなく打ったんです。それがボールパーソンに、ぶつかってしまいました。これは危険な行為ということもあり、審判が加藤選手に対して警告を出しました。
ただ、ここで終わらず、相手のペアが繰り返し審判に対して抗議をすることによって、警告から、さらに厳しい失格処分となってしまいました。失格となると、その試合に出ることだけでなく、これまで積み上げてきた全仏オープンの賞金やランキングポイントも剥奪されてしまいます。今回の判定を不服として加藤選手は四大大会側に提訴しているということです。

この失格処分について沢松さんは「加藤選手の『球を打ってしまった』行為は、不注意ととられても仕方ないが、失格処分は厳しすぎる」と話していました。
井上キャスター:
今の時代に、ビデオ判定をしないんだと思いました。でも、大会上のルールブックを見ると、ビデオ判定が特に入っていない。
スキージャンプでも時々、ウエアの問題で失格になる、モヤモヤが残る。このモヤモヤが残る部分については、大会側がしっかりと公式見解を出すべきだと思います。
宋美玄さん:
今回の球が当たってしまったのは、よくなかったかもしれないけど、ランキングポイントとか賞金は、お金が関わることじゃないですか。
そういう判断に利益相反がないのかと思うのと、対戦相手という利害のある人の抗議によって、そうなるというのは、どうなのかとモヤモヤします。