「Live119」の認知度は・・・
阿部正輝記者「県内でも導入が進む映像通報システム。街の人の認知度はどれくらいなのでしょうか」
Q.Live119という言葉、聞いたことありますか?
10代女性「ないです。救急車?なんだろうね・・・」
30代男性「ちょっとわからないです」
50代女性「ごめんなさい、ちょっとわからなかった」
大きな課題の1つが、「認知度の低さ」です。JR福島駅前で10代から70代の男女10人に聞いたところ、「Live119」もしくは映像による119番通報の仕組みを知っていた人はいませんでした。また、そのうち半数以上が映像通報を求められた際に対応できるか不安だと答えました。消防でも、さまざまなトラブルで映像通報を断念したケースがあるといいます。
蒲生消防司令長「スマホの取り扱いが不慣れであったり、電波状況に左右されることもある」
消防では、訓練などを通じたシステムの周知はもちろん、通報者が手間取らないようなるべく簡単で分かりやすい説明を心がけています。
蒲生消防司令長「映像通報までに手間取ってしまっては、例えば心臓マッサージがおろそかになる。できなければ諦めることも必要」
また、このシステムでは、映像を通して現場の状況が目で見てわかるだけでなく、消防が通報した人のスマートフォン端末の位置情報が直接わかるため、場所をより正確に把握できることにつながります。

大雨災害などのリスクが高まるこの時期、消防ではシステムを積極的に活用して、より迅速な災害対応にもつなげていきたい考えです。
蒲生消防司令長「傷病者や災害の状況があらかじめ分かれば、現場に着くまでに準備をして臨める、迅速な搬送につながる。通報者は第一に身の安全の確保、その上で通報をしていただきたい」