なぜ“今”感染症が流行?医師「コロナ対策で免疫力低下」

恵俊彰:
こんなにいろいろなものが流行るのはなぜですか?
伊藤院長:
恵さん、疲れてませんか?
恵俊彰:
はい、疲れております…
伊藤院長:
僕も疲れてるんですけど、やっぱり3年間のコロナ対策でだいぶ免疫力も弱っている。今一気に普通の生活に戻して、いろいろなイベントや仕事もバリバリやると。勉強もやると。こういう中で、お子さんも大人もみんなが疲れてるんじゃないかと。免疫力が非常に弱っている中にハードワークがある。ここにやっぱりばい菌やウイルスのつけ込むスキがあると思います。
恵俊彰:
このコロナ禍で、3年間いろいろなものを我慢してた。逆に言うと手洗いうがいをしっかりやっていた。そこから日常に戻ったときに、いろいろなウイルスが当然あるわけですからね。
コメンテーター 朝日奈央:
マスクを外して…となるとやっぱりウイルスが入ってくるのかなと思います。
インフルエンザとか、冬のイメージがありましたけど、今かかっている方がいると聞くと、本当に気をつけないといけないと思います。
恵俊彰:
一方で、子どもたちはいろいろな感染症にかかって、それを経験して、免疫力をつけていかなきゃいけないという部分もあるわけじゃないですか。
落語家 立川志らく:
あまり大騒ぎする必要もないのかなとは思うんだけど、やっぱり5類に変わってみんなの意識が少し薄くなっている。前は公共のトイレでもみんな一生懸命手を洗ってたけど、もう近頃、もちろん洗っている人もいるんだけど、すぐに行っちゃうような人も増えてきてるから。やっぱり意識がちょっと下がってくるから、当然増えますね。
「新型コロナウイルス」も増加 休校も
新型コロナウイルスも徐々に増えてきています。福岡の中高一貫校では、6月6日に生徒の欠席者が相次ぎ、急きょ休校になりました。全校生徒約2340人のうち約2割が新型コロナ陽性か、陽性の疑いがあるということです。
いとう王子神谷内科外科クリニックでは、6月6日の時点で患者22人のうち10人が新型コロナ陽性という検査結果が出ています。

新型コロナ増加の原因を伊藤院長は
▼寒暖差や大雨などで体が冷えている
▼ワクチンの効果が下がってきているなどで免疫力が低下していること。
さらに、運動会などの行事が4年ぶりに通常開催されたことなどを挙げています。
夏・冬の感染症に新型コロナ…同時流行への対策は?
恵俊彰:
どうやって乗り切ればいいでしょうか?
伊藤院長:
もちろんコロナのワクチンを打つタイミングの人はここで一発ワクチンを打つことは考えていただきたいと思います。また、寒暖差や、熱中症、大雨があって体力を落とした方もいます。やはり1回生活リズムをきちんと規則正しく戻して、腸管の環境を良くする。腸内環境を良くするためにバランスよくビタミンB・Cやたんぱく質、それからヨーグルトなどの乳酸菌などで腸管免疫を高める。体を冷やさないように入浴をして、良好な睡眠をとって、体調をしっかりと管理する。
今一番大事なところではないかと思います。
恵俊彰:
かつての日常に、段階的に皆さん戻る最中だと思うんですけど、そういう時にこうしていろいろなものが流行る。これはもうしょうがないと考えるしかないんでしょうか?
伊藤院長:
この3年間、ウイルスを避けてきたわけですから、ある程度はウイルスや、ばい菌を経験しながら免疫力を強めるという、特にお子さんにとっては大事な試練のときなんだと思います。ただ、過度に重症にならないように、脱水にならないように、適切に早い時期に診察を受けて治療を受ける。これも大事だと思います。
落語家 立川志らく:
もう大人たちも、前は「風邪ひいてもちょっと栄養剤飲んで仕事」ってしてたけど、これをやめないとですね。風邪ひいたらみんなにうつすから。社会の意識を変えないといけないですよね。
恵俊彰:
調子悪いと思ったらもう休む。そういうことが大事ですね。
(ひるおび 2023年6月7日放送より)














