今月4日に行われた将棋の「学生名人戦」で優勝した学生が、対局中に将棋のAIソフトを使っていたことが判明し、失格になっていたことがわかりました。
全日本学生将棋連盟によりますと、今月3日と4日の2日間、東京で行われた「学生名人戦」で優勝した学生について、一部の参加者から「対局中の離席があまりにも多いので調べてほしい」と申し出があったということです。
4日の決勝戦の終局後、この学生に連盟が話を聞いたところ、上着のポケットに電源の入ったスマートフォンが入っていて、局面を入力すると、最善の手を示す将棋のAIソフトを使用していた形跡があったということです。AIソフトの使用履歴から、準決勝と決勝が行われている時間に使われていたことが判明しました。
当日、会報用の取材のため居合わせた日本アマ将棋連盟の野山代表理事は、JNNの取材に当時の状況をこう証言しました。
日本アマ将棋連盟 野山知敬 代表理事
「学生は『自分はそんなやましいことはやっていない』と何度も言っていた。その場にいられないという感じで、観戦者の学生さんの間をかけ抜けて部屋を出ていって帰ってこなかった」
全日本学生将棋連盟の対局規定では、対局中は持っている電子機器の電源を切らなければならないほか、将棋ソフトの使用も禁止されているため、優勝した学生を失格とし、準優勝の学生を繰り上げで優勝としたということです。
日本アマ将棋連盟 野山知敬 代表理事
「大会なんかでよく見かけますし、街で偶然会ったときなんかでもご挨拶してくれたりして。今回も優勝候補の一人だとぐらいに私も思っていたので、まったくこんなことになるとは。あってはならないことですね。将棋はもちろん自分の力で指すというものですから。しかも、隠れてやること自体がやましい行為であって、とても受け入れられない」
連盟が主催する大会で将棋ソフトを使ったことが認定された場合、使用した学生は連盟が主催する大会への出場資格を永久に失い、所属する大学も1年間の出場停止処分となるなど、重い罰則が科されます。
全日本学生将棋連盟は、取材に対し「今後も不正に対しては厳正に対処していきたい」とした上で、「再発防止策については連盟で協議した上で決めていきたい」としています。
学生名人戦は日本将棋連盟が後援する今年で79回目の開催と歴史の古い大会で、学生名人になれば、プロの棋士などを対象とした「朝日杯将棋オープン戦」への出場資格も与えられます。
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