◆周囲や大切な親にも「うそ」しんどい→提訴し「顔出し会見」

小学校低学年の頃から恋愛の対象が男性であると気がついたという2人。そのことを家族や周囲に隠し続ける生活は次第に2人の心をすり減らしてきた。
まさひろさん・こうすけさん「自分の親にうそをつく、大事な大切な好きな親にうそをつき続けるのがしんどくなってきて」
同性同士の結婚が認められないのは婚姻の自由や法の下の平等を保障する憲法に違反するとして2人が国を相手に訴えたのは、2019年7月。公開の法廷や会見で顔を出すことにもためらいがあった。
こうすけさん「本当に怖かったです。記者会見に臨んだ日の夜、あしたからどんな対応、反応されるんだろうって寝られなくて。会見みたよって、応援しているからと温かい声をいただいてよかったです」「怖い部分もあったんですけど、こうすけと一緒にいるんだったら大抵のことは乗り切れるかな」
◆「そういうのもあるんじゃないという見方」感じる社会の変化

記者会見を経て「気を張らず生活していけるようになった」という2人。個人の性的指向に対する社会の受け止め方の変化を肌で感じている。
まさひろさん・こうすけさん「ぼくたちはカップルですと関わっていくようになって、みんな周りの人たちは僕たちのことをパトーナー同士、カップルだ、夫婦だと認識してくれているので、今はすごく気を張らなくていい。自然体で、ありのままの状態で生きていけてる」「小さい時だったらおそろいのを着ていたらヒソヒソみたいな。ちょっとあの2人何って思われることもあったと思いますが、最近は世間の目も嘲笑的な見方とか、あざける見方というよりは、そういうのもあるんじゃないのって見方が増えてきていると思います」