長野市内の住宅街で5月、クマが目撃されました。
市街地にも近い住宅街で一体なぜ?
目撃者に当時の様子を聞きました。

■土屋記者
「私の後ろに見えるのが湯谷団地になります。こちらの住宅街の一角で子グマ1頭が目撃されたということです」
警察によりますと、クマは、5月26日の午前6時から7時ごろにかけて、長野市上松(うえまつ)の住宅街で目撃されました。
子グマとみられ、複数の人が目撃しています。
登校中にクマに遭遇したという中学生は…

■中学1年 片山力斗(かたやま・りきと)さん
「音がして目の前見たらクマが座っていて、起き上がって足音を立てたらここから上の方に登って行ってこっちを見た」
片山さんはその後、階段を上って逃げ、近くで散歩している人に通報してもらったといいます。

■中学1年 片山力斗さん
「最初、真っ黒でガサガサ動いていることしかわからなくて、大きくて怖かった。自分が襲われるんじゃないかと」
長年、この団地に住む住民も驚きを隠せません。

■湯谷団地の住民
「イノシシもキツネも出るが、でもクマは初めて、びっくり」
今回目撃された場所は、県立長野高校から直線距離でおよそ630メートルの住宅街。

西側には地附山(ぢづきやま)もありますが、4月24日にも近くの団地で目撃情報が出ています。
同じクマかはわかりませんが、いずれも人の生活圏に近い場所です。
なぜ、このような場所でクマが目撃されたのか。
クマの生態を研究している県環境保全研究所の黒江美紗子(くろえ・みさこ)博士は、4月から6月にかけて標高を下げる個体もいると話します。

■県環境保全研究所 黒江美紗子博士 「子連れの母クマであったり若いオスのクマというのが里に来る傾向にある。オスの成獣と遭遇すると子グマを襲われてしまったり、自分自身もけがをしたりするので、オスの成獣を避けるために、子連れの母クマなどはこの時期、少し標高の低い場所で過ごす傾向にある」
例年、人里での目撃が増えるのは、山の食べ物が少なくなる8月ごろにかけて。
市街地に出た時に備えてクマにとっての「エサ場として認識させない」対策が必要だということです。
■県環境保全研究所 黒江美紗子博士 「クマが触れる場所に生ごみだったり農産物で出てきたゴミが置いてあったり、匂いがするものを置いておくのが一番良くない。最初に通りがかった時にそこをエサ場として認識するかどうかというのは、生活をする上で出てしまうゴミを匂いをさせないように徹底的に処理をすること」
県では、万が一クマを目撃したときは、近づかず、静かに後ずさりして離れるよう呼びかけています。














