明治用水の大規模な漏水で供給が止まっている農業用水について、給水再開後は、3つの地域にわけて、交代で利用する見通しであることが分かりました。



(宮田あやか記者)
「明治用水頭首工(とうしゅこう)の大規模漏水から1週間、現場には全国各地からポンプ車がかけつけ、明治用水に水をくみ上げる作業が続いています」

愛知県豊田市の取水施設「明治用水頭首工」で起きた大規模な漏水で、農業用水は供給が止まったままです。

施設を所管する東海農政局は、応急ポンプを設置し取水を進めていて、近日中にも試験的に農地に水を通し、5月中にも最低限必要な給水の再開を目指しています。


しかし、用水を管理する明治用水土地改良区によりますと、再開後も、水を全体に行き渡らせるだけの十分な量ではないため、地域を3か所に分け日程を区切って、交代で利用してもらう方向で検討しているということです。


利用の順番は、田植えの時期や農作物の生育状況などを考慮して決めたいとしています。