来年度上期に20年ぶりに切り替わる1万円などの新しい紙幣が、山口県内で初めて日本銀行下関支店で公開されました。
新しい紙幣に切り替わるのは1万円と5千円、それに千円札で、それぞれの大きさは今のものとかわりません。
1万円札には「渋沢栄一」、5千円札には「津田梅子」、千円札には「北里柴三郎」が描かれています。

日本銀行下関支店・重本浩志支店長
「世界初の偽造防止技術が、多くの人が使いやすいデザインに取り入れられていて、一段と安心して国民の皆様に銀行券を使ってもらえるようになる」
偽造防止技術としては紙幣では世界初となる3Dホログラムが採用され、3次元の肖像が回転します。
肖像の背景にも、新しく高精細な「すかし」のデザインが初めてほどこされています。
また、障害がある人などすべての人に使いやすいように額面の数字は大きくなり、指で触って識別できるマークもはいっています。
20年ぶりの新しい紙幣は来年度上期中に発行されます。
日銀下関支店では7月から事前予約が必要な一般向けの店内見学でも新紙幣を見ることができるよう準備を進めているということです。