氏名「ふりがな」の登録が落とし穴 自動照合できず

良原キャスター:
では、どうしてこんなことが起きてしまったのでしょうか。

マイナカードに登録する際、氏名(漢字)などを登録しますが、この際、“ふりがな”の登録はされていませんでした。ただ、この公金受け取り口座、「口座名義の照合」は“カタカナ”で行われます。

この2つが紐付けられるので、ふりがなの登録がされていないマイナカードとカタカナは照合できません。システム上、自動では照合できず跳ね除けることができないということがあったようです。

ホラン千秋キャスター:
そもそも、最初からこういうところを統一した方が良かったのではという声が上がっても仕方ないのではないでしょうか。

若新雄純 慶応大学特任准教授:
これは究極の日本の縦割り社会の問題を象徴しているんだと思うんですよ。このことを同時に議論できていれば、戸籍にカタカナはない、口座はカタカナだから照合できないとなったと思うのですが、全部それぞれ縦割りの組織で議論されて、それが繋がるところで別々の問題として手続きされていたのかと思います。

元々、マイナンバーカードは日本の縦割りの行政手続きが各所で違うという問題も一元化するみたいなことが目的だったのに、一元化するために一元化できていない手続きによってスムーズにいかないという皮肉になっています。

子どもの口座登録でも…

良原キャスター:
では、これまで子どもに関する公金はどのように受け取られていたのでしょうか。

【コロナ給付金】1人10万円
→“家族一括”で世帯主が申請して受け取る

【児童手当】原則、父or母の公金受け取り口座に振り込まれる
→子どもの紐づけ口座は使用しない

さらに、お子さんの口座をまだ作っていない家庭もあるのではないでしょうか?
子どもの口座を開設するとなると、色々と準備しなくてはなりません。

【子どもの口座開設に必要なもの】※大手銀行など
(1)子:マイナカード、パスポートなど
(2)親:マイナカード、パスポート、運転免許証、保険証など
(3)関係確認書類:住民票の写し、戸籍謄本、母子手帳など
(4)口座開設用の印鑑

<紙の通帳を作る場合の手数料>
・年間550円(三菱UFJ銀行、三井住友銀行)
・1冊1100円(みずほ銀行)