七冠達成の喜びに浸る暇もなく、続いては防衛戦です。藤井聡太七冠(20)は、5日、ベトナムで棋聖戦第1局に臨んでいます。


4日のベトナム・ダナンでの前夜祭。拍手で迎えられる藤井聡太七冠。現地・ベトナムでも期待が高まっていました。


(藤井聡太七冠)
「私にとって海外での対局は初めてのことで、このような素晴らしい機会をいただけたことを大変嬉しく思っています。多くの方に楽しんでいただける1局にできるょう 全力を尽くしたいと思っています」


(佐々木大地七段・28歳)
「七冠を達成され充実している藤井棋聖を相手、棋聖戦五番勝負では、自分の力を出し切り、粘り強く戦っていきたい」

勝負の舞台は日本のホテルグループ運営の5つ星ホテル


今回が藤井七冠にとっては初めての海外での対局は、ベトナム、ダナンのホテル、ダナン三日月で行われます。


日本のホテルグループが運営する5つ星ホテル。敷地内は、将棋の駒のオブジェや五重の塔などが置かれ、和風テイストで演出されています。部屋をひとつ見せてもらうと…。

(岸克哉記者)
「本当に広々とした部屋です」

こちらは一泊25万円以上するスイートルーム。藤井七冠らが宿泊する部屋は明らかにされていませんが、こうした部屋が利用されるのでしょうか。ホテル側は最高のおもてなしで迎えたいと意気込んでいます。


(ダナン三日月 髙瀬昭彦さん)
「日本の『三日月』の方から、応援が必要になると言うことで、約10人くらいの調理人がヘルプに来るような形になっています」

(日本人観光客)
「(対局に)立ち会えたら一番うれしいですね。孫にまで自慢する」


将棋のタイトルは全部で8つ。藤井七冠には前人未踏の、“八冠独占”の期待も高まりますが…。


(藤井聡太七冠)
「現実的にそれ(八冠)を意識するという段階では全くないかと考えてはいるんですけれど、(残る)王座戦で少しでも挑戦に近づけるように頑張りたい」