「最後の1日くらいは心配なく過ごさせて」市教委に直接伝えた思い

卒業を控えた3月。失った5か月を取り戻したい。少女は卒業式だけでも出席できないかと考えるようになっていました。
(少女)「おかしくない?だってうちは5か月、全部とられているのに、1日もくれへんねんで」
(母)「おかしいよ。そんなおかしな話ないよ」
(母)「そんなにこだわってんの、卒業式?」
(少女)「うん。それでいいよ。だってその1日で学校行ってうちが気持ちよく過ごせるんやろ。それやったらそれでいいやん」
(母)「その5か月のことチャラにできるの?」
(少女)「まだ少しチャラにできる。2、3か月分はチャラにできるな。最後の思い出やろ、中学校の。最後の思い出はいいふうに締めくくりたいやん。だからやな」
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卒業式の前日。少女は教育委員会に向かっていました。「せめて卒業式だけは出席したい」という自分の思いを直接伝えることにしたのです。教育委員会の担当者を前に、耐え忍んできた辛い思いがあふれます。
(担当者に話す少女)
「5か月間、自分で1人で受験勉強して、友達とかと過ごす時間もとられて、最後の1日くらいはうちが心配なく過ごせるようにしてください」
この日の夜、学校長と担任らが自宅を訪れて、状況が一変します。少女が卒業式に出席している間、加害生徒は別室で待機することになったのです。
(少女)「なんか報われた感じがして」
(母)「明日思いっきり楽しめるもんな」
(少女)「うん。楽しみ。楽しみでうれしい」
(母)「明日1日だけやけどな」
(母)「よう頑張った」














