岡島がココリに移転して6月3日で3か月となります。

売り場面積は旧店舗から縮小しましたが、訪れる客の数はこれまでと変わらず、売り上げも好調だということです。

甲府市中心街のシンボル的存在だった岡島は、建物の老朽化などを理由に2023年3月、近くの商業ビル・ココリに移転しました。

3か月経った今、買い物客は落ち着きつつあるということですが、それでも平日は1日3000人以上で、売り場面積が前の店舗の7分の1に縮小したにもかかわらず、同じくらいの人が訪れています。

買い物客は:
家が近くてリピーターです。

買い物客は:
1週間に1度くらい来る、店の雰囲気は良いですよ。

そしてこれまであまり見られなかった客層が増えたといいます。

岡島 雨宮潔社長:
夕方くらいになると若い高校生や大学生が今まで以上に多くいらっしゃるようになっているので、街の活性化という面ではとても良い傾向だと感じている。

パンのパンパティやスーパーの明治屋などが引き続き人気を集めているほか、3月、4月はファッションやギフトの需要が高かったということです。

さらに移転に伴い大幅な経費削減が図られ、この期間の利益は旧店舗だった2022年を上回っています。

岡島 雨宮潔社長:
光熱費から何から色んな経費が広い面積でかかっている時と比べると、現状のココリに移転して身軽になった中で経費負担が一気に無くなったので利益が出る体質になった。

決算では移転前の2023年2月までの1年間が約12億9000万円の赤字となっていますが…

岡島 雨宮潔社長:
移転してこのペースでいけば数年で返却できる金額なので、事業収益性としては安定路線に入ったと実感している。

郊外の大型店などと厳しい競争が続く中ですが、岡島は移転をきっかけに経営面も立て直しが図られ、好循環が生まれているようです。