1人あたりの負担『年平均2万円以上増』進む家計への負担

家計圧迫 値上げによる負担は・・・

第一生命経済研究所首席エコノミスト永濱利さん
「値上げラッシュにより1人あたりの負担は『年平均2万円以上増える』しかし給料がそれに見合うほど上がらない人も出てくるだろう

給料に関するアンケート調査では・・・
Q.物価に見合う分、給料は上がった?
・変わっていない 82.2%
・下がった 11.9%
・上がった 5.9%
→9割超が“給料上がらず
(株式会社コンプライアンス調べ・全国556人に調査)

ホラン千秋キャスター:
日経平均株価が最高値を更新した、海外から資金が入り景気が良くなっているなどのニュースが流れていますが、足元の生活の部分ではお給料が上がっていないので、どこか他人事のような感じがするご家庭は多いと思います。

若新 慶応大学特任准教授:
給料が上がらないと、商品が値上がりしても節約のために最小限しか物を買わなくなる。売り手からすると、利益が確保できないわけです。値上げを良い方向にするためには思い切って給料を少しずつ上げて、商品が値上がりしても安心して購入できるようにすれば(経済が)循環し始めると思うんです。

「値上がりも循環すれば好景気に繋がる」「循環しないと買うのを控えて景気が悪くなる」その境目にあるんです。これは大きなメッセージで、リーダーが引っ張っていかないといい循環は作れません。このまま皆、節約に走ると社会全体としてピンチです。

井上キャスター:
全員が頭の中でわかっていることですが、政府が言ったところで民間企業がどう判断するか。「そんなすぐに給料は上げられない」となると、どんどん悪いサイクルになってしまいます。

若新 慶応大学特任准教授:
自分の会社だけ値上げするのは損をしそうだから様子見なんでしょう。決断して社会のムードを作っていかないと。全部後手になってしまいます。