岩手県洋野町で、山の幸を活用した新たな取り組みです。大野地区で採れる山菜の魅力を広く発信しようと、山菜を使ったメニューの開発が進められ、31日試食会が開かれました。

 ワラビ、タラノメのツナ和えや、ヨモギを使ったわらび餅。いずれも洋野町大野で採れた山菜を使ったメニューです。
 権谷地区センターで行われた31日の試食会には、洋野町の職員や町内の観光施設の職員などおよそ20人が集まりました。
 会場に並んだのは、和風から洋風までおよそ20種類の料理です。海のイメージの強い洋野町ですが豊かな山々からの恵みも多くあります。
 その魅力を発信しようと新メニューの開発に取り組んだのは6人の女性たち。このうち、洋野町の下館つな子さんは、地域で古くから伝わる麦のおかゆ「じょうすう」を作りました。

(下館つな子さん)
「四季の野菜を入れて、ササギとか山菜。もうね、不思議とね、おやつだったんですよ、忘れられない味です。うちの孫とか息子たちは喜んで食べる。意外と(観光客にも)良いかなと思ったりする」

(リポート)
「トマトとチーズのブルスケッタを頂きます。バケットとソースの相性がぴったりです。ソースには行者ニンニクが使われていますが、そこまで山菜のえぐみを感じることはありません」

 試食会に参加した人たちは、地域が誇る山菜の魅力を改めて確かめました。

(参加者)
「私、山菜大好きなんだけど、ワラビを初めてこういう形で食べた、行者ニンニクのたれで。グーです」
(試食会を主催した間瀬智子さん)
「山菜にこんな味わい方があるんだ、美味しさが格別だという声も出た。生きがいづくりというような感じでみなさんと楽しみながら活動していければ」

 振る舞われた料理は、試食会に参加した人たちの意見を取り入れながら改良し、来年の観光客への提供に向けて準備が進められます。