「信州を訪れる観光客をもてなしたい」

長野県が全国に誇るそばと和食をかけ合わせたコース料理=「そば懐石」という文化を根付かせようと奮闘する夫婦を取材しました。


ワラビの上にシカ肉がのった一品や佐久鯉の甘露煮など、信州の旬な食材を使った見た目にも美しい盛り合わせ。

からりと揚げ、クルミ味噌を乗せた「そばがき」に…

■女将
「よもぎが出始めたのでよもぎを使ったソバ豆腐をご用意しました」

■古畑キャスター
「よもぎの香りが広がった後にそばの甘み・味が一緒に合わさる」

長野市のぱてぃお大門にある「日本料理そば懐石・紡ぎ」。

大正時代に建てられた蔵には梁がかかり、趣ある雰囲気が漂います。

この店では、随所にそば粉やそばの実を使った料理を提供しています。

腕を振るうのは、大将の町田哲也(まちだてつや)さんです。


■紡ぎ 町田哲也大将
「金沢の料理屋でそこもそば懐石料理だった。そこの料理を食べた時に電気が走ったというか自分がやりたいのはこういうことだと思って」

そば店の数が全国で最も多いとも言われる長野県ですが、そばと一緒に県内の旬の食材を味わえる店、「そば懐石」を謳う場所は少ないといいます。

「観光客をもてなす象徴」になる料理店を作りたいと、2022年3月に妻の由起子さんと紡ぎをオープンさせました。

締めに出てくるのは、「10割そば」。

塩をかけて頂くのがおすすめです。