新型コロナによる業績悪化で、松江市内でFC店を営んでいた「タワー」と、関係会社の「ゆうぶん」が16日、松江地裁から破産手続開始決定を受けたことが分かりました。負債総額は合計2億1600万円です。
帝国データバンク松江支店によりますと、タワーは1988年に衣料品小売業として設立され、その後カラオケボックス運営や全国展開の居酒屋チェーンのFC店経営、地元飲食店グループFCの炉端焼き店と業態転換して来ました。
コロナ禍の営業自粛による顧客離れで2020年春以降は業績が大きく悪化し、2021年7月にはランチタイム営業をメインにしようと同グループのウナギ専門店のFCになっていましたが業績は回復せず、今年2月に営業を停止していました。
ゆうぶんは1983年に設立された貸事務所業者で、繁華街の伊勢宮にあるテナントビル2棟を運営していました。
しかし、入居していた飲食店の退店や家賃引き下げで収益が悪化していた所にコロナ禍で一段と経営が苦しくなり事業継続を断念しました。
タワーの負債額は1億6600万円、ゆうぶんが5000万円で、新型コロナ関連倒産は島根県内で46件目と47件目です。