第9波はいつ来る?どう見極めるのか?

記者:「なるほど、たしかに大きくはずれていないですね。波で見ればいいんですね」

大石所長:「あとはもう一つ大事なのは、年齢分布ですね。これも、子どもが多くなっているのかとか、大人が多いのかという、そういう観点では大事なポイントで、子どもはあんまり増えてないですよね」

記者:「10代から60代まで均等にという感じですよね?」

大石所長:「そうですね。10歳未満なんか8パーセントしかない」

インフルエンザの場合、1週間の定点医療機関当たりの患者報告数が1人で「流行の目安」とされていて、10人を超えると「今後大きな流行が発生する可能性がある」注意報レベル。30人以上を「大きな流行が発生または継続しつつあることが疑われる」警報レベルとしています。

「定点把握」が始まった新型コロナウイルスの場合も感染拡大が懸念される場合には注意報などは出されるのでしょうか。

記者:「新型コロナにおいても、そういった注意報を出せたり、あったりするもんなんでしょうか?」

大石所長:「そこは厚労省としても明確にはしていないところだと思いますね。どこで注意報を出すかは、今から決まっていくのかなと思います。ただ、ひとついえるところは、新規患者の推計値はでるわけじゃないですか。今、1000ちょっと切るくらいですね。一方、昨年の12月ごろは1万人弱ぐらい出たわけですね1週間で。そこが第8波のピークだったわけですけど、これが要するにこれから波を作って増えだしてそういう上り坂になってくるとそれは要注意ということにはなるでしょう」

第9波は来るのか、はたまたすでに来ているのか。毎週水曜日に公表される新型コロナの発生状況について、私たちはどこに注目したらいいのでしょうか。新型コロナの発生状況を知るには発生動向の推移を示した「波」がポイントだと大石所長はいいます。

記者:「大石所長としても見てほしいのは、発生動向の推移の波というところになりますか?」

大石所長:「そうですね。(19週は)18週よりは若干増えたんだけど、そんなに大きくはなくて、前々週と比較しても、そんなに大きくは変わってないので、ゴールデンウィーク明けにあきらかに今、増えている状況ではないだろうなということがある。9波になるかどうかっていうところが皆さん一番知りたいところじゃないですか。今のところそういう9波にはいっているとはちょっといいがたいところなので、今後、この行楽シーズンの中でそういった動きが出てくるのかあるいは、お盆のころなのかですね。そういったところ、皆さんもアンテナを高くして、そういった疫学状況を見ながら感染対策を今強化しなければいけないとか、そういったことについて、お考えいただければなと思います」