東京電力・福島第一原発事故を受けて自主的に避難を続ける親子らの裁判。5月24日に母親が証言台に立ちました。

夫と離れて子どもと自主避難「リスクは下げられるが家族4人の生活は…」

 大阪市に住む森松明希子さん(49)は12年前の2011年、福島県郡山市に夫を1人残して、子ども2人とともに大阪に避難してきました。

 (森松明希子さん)
 「福島を離れると被ばく影響のリスクは下げられる。だけれども家族で平穏に4人で暮らしていた生活は壊される」

 2011年3月11日に起きた東京電力・福島第一原発事故。一家が暮らしていた福島県郡山市は、原発から60kmほど離れていて避難指示は出されていませんでしたが、今でも郡山市内の空間放射線量は事故前の約3倍で、森松さんは子どもたちの健康被害を考えて事故の2か月後から避難を続けています。

 (森松明希子さん)
 「直後の混乱期から客観的な放射能汚染の実態を知るにつけて、もちろん避難が正しかったし間違いではなかったという確信もあります」