取材を終えて
インタビューと同じ日に取材した「セブンプレミアム」の新商品の試食会には、実際にセブンーイレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、ヨーク、ヨークベニマルの4社から担当者が集まりました。

試食会で、スーパーのヨークベニマルの担当者は新商品の「パン粉」をプレゼンする際、原材料高の中でも“価格が抑えられていること”をポイントの1つとして強調していました。コンビニでも販売する商品の開発に、価格を意識して買い物する客が多い、スーパーならではの目線が加わる瞬間でした。
しかし、数字で見ればスーパーストア事業の営業利益はグループ全体のわずか2%程度とコンビニ事業には大きく差をつけられたまま。コンビニとの相乗効果のためにスーパーをグループの中に残すとしても、今度こそ抜本的な改革を行いその成果を出すことが求められます。
さらに、25日の株主総会に向けては、議案への賛否を投資家にアドバイスするアメリカの助言会社2社が「業績が期待を下回った」などとして、“物言う株主”への賛成を推奨するなど、先行きは余談を許しません。
会社提案か、株主提案か。
どちらがより多くの株主の賛同を得られるのか、採決の行方が今後を大きく左右します。
(※取材は5月17日に行いました)