「マイナ保険証」でも別人の情報が…厚労省が点検を要請

マイナンバーを巡っては、住民票の写しなどをコンビニで受け取るサービスで別人の証明書が発行される問題が起きたばかり…
「富士通」は5月23日夕方、最長で6月4日までシステムを停止し、一斉点検を行うと発表しました。
また、4月に病院で「マイナ保険証」を使おうとした女性は…

女性「マイナンバーでやろうと思ったら違う人の名前が出てくる。違う人が紐づいているという事ですか?」
病院スタッフ「そういうことですね」
「マイナ保険証」でも別人の情報が紐づけられるケースが相次いでいて、厚労省は保険組合などに点検を要請するとしています。
立て続けに起きたマイナンバーをめぐるトラブル。早急な対策が求められています。
ミスの“早期発見”が重要
小川彩佳キャスター:
口座の誤登録が明らかになったわけですけれども、河野大臣は「本来こういうことは起こしてはならないが、人為的なミスはおそらくどうしても避けられない」とコメントしています。ただトラブルが相次いでいる現状があるわけです。

宮田裕章(データサイエンティスト)慶応大学医学部教授:
こういったシステムの構築を考えるときは、人為的なミスは必ず一定確率で起こるという前提で組まなくちゃいけない。その上で、ミスを起こしにくくするということ、あるいはミスが発生してもすぐわかる、あるいは間違っていてもそれが致命的な障害にならない、こういうことを、多重に張り巡らしておく必要があります。例えば今回でいえば、セッションを短く区切って、そもそも他人がログインできないようにするとか、あるいは登録したときのカードと預貯金口座の氏名が違う場合には警告を出す、あるいは、そのセッションの中で名前の確認が出続けるとかですね。こういうような仕組みが必要だろうということ。
今回、誤った入金は確認されていないということが言われていますが、今後はこういったことを追跡可能なようにしておくということも大事なんじゃないかなと。
小川キャスター:
追跡する、そしてリカバーするシステムが必要だと。こうしたマイナンバーを巡るトラブルが起きた場合は、お住まいの自治体の担当窓口へご相談をお願いします。














