マイナンバーカードに誤って別人の口座が登録されていたケースが福島市など7つの自治体で12件あったことが分かりました。誤入金は発生していないということです。また、マイナンバーカードを使ったコンビニの証明書交付サービスでは、誤って別人の住民票が発行されるミスも起こっており、「富士通」は23日、点検のためシステムを停止すると発表しました。

なぜ起きた?「マイナンバーカード」“別人の口座”に紐づけのトラブル

河野太郎 デジタル大臣
「他人のアカウントに自分の預貯金口座を登録してしまう事例が、少数発生をしている」

また発覚したマイナンバーをめぐるトラブル。
国からの給付金などを受け取るための口座を、マイナンバーと紐づける過程で、誤って別人の口座が登録されていた事がわかりました。

問題が起きたのは福島市など7つの自治体で、合わせて12件。河野大臣は全ての情報を総点検するとしています。

ミスはなぜ起きたのか? 福島市の担当者は…

福島市の担当者
「先に手続きした方のマイナポータルをログアウトせず、次の方の手続きを開始したことによる事務ミス」

まず、公金受け取り口座の登録のために役所を訪れたAさんが、端末に口座情報を入力。その後、ログアウトをし忘れた状態でBさんがやってきて口座情報を入力しました。

そのため、Bさんが入力した情報がAさんのマイナンバーに誤って登録されてしまったのだといいます。

福島市の担当者
「こういった事務ミスが発生してしまいましたので、落ち着いて一つ一つ確実にという話は、再度徹底させていただいています」

これまで全国で発覚している12件について、“ 誤入金はない”と言いますが、街の人からは…

20代
「ちょっと不安になりました。紐づけた後だったのでどうしたらいいんだろうなっていうのは正直あります」

60代
「登録が間違っていたとか、二度とないようにする(と言うが)、後から後からいっぱい出てくるじゃないですか。私は信用できませんから全部(の情報)をそう簡単に紐づけしません」