
例えば今、客室を増やしたいと思っているそうで、空き家自体は約100棟とたくさん。しかし客室としてすぐに使えそうなのは10棟以下で、さらにそのなかでも条件などがなかなか合わず、時間がかかっているということです。
村の負担が増えてしまうという、オーバーツーリズムへの懸念もあります。実は、ホテルの値段はわざと高めに設定されているのです。1泊2食付きで1人あたり3万3000円~なので、高級旅館並みです。
ただ、村の人たちやスタッフの負担が増えないようにするためには週2日は休館し、この値段でやっていく。お客さんは決して多くなくてもいい、というビジネスモデルになっているのです。
井上貴博キャスター:
周りと差別化していくために村全体でこうやって考えていく取り組みは、白川郷の合掌造り集落にも近いような雰囲気を感じました。
産婦人科医 宋美玄さん:
値段設定とかもサステナブルな感じなのかなと思います。日本には自然がたくさんあるので、エコツーリズムという環境の保全に、ホテルや集落全体が役に立っていくとか、SDGsのさらに別の項目にも広がっていきそうだなと。素晴らしい取り組みだと思います。
日比麻音子キャスター:
いわゆる観光地ではないところだとしても、観光資源が無いということは無いのだなと思いました。誰かにとっての日常が、誰かにとっての非日常になるんだなというのをすごく感じました。
宋美玄さん:
日本中にそういうところが多分たくさんあるんですよね。目立ったところがなくても、そのままの地形や風土だけでも充分に魅力的ですよね。