「世界陸上ブダペストは、メダルを取りに行ってメダルを取りたい」


ーーGGPは織田記念や木南記念とは違う調整になるということでしたが、昨年の世界陸上オレゴンは今回のGGPに向けての調整と似た流れでしたか。
北口選手:
オレゴン前はかなりイレギュラーでした(笑)。ロンドンで飛行機の乗り換えが間に合わなかったんです。予定よりも1日遅れてのオレゴン到着になって、直前になって1日変わるとかなりバタバタします。いずれにしてもオレゴン前は、そんなに休まない調整でした。以前は調整で休まなきゃ試合に出られない感じでしたが、シェケラックコーチはそれほど休まない調整の仕方ですね。練習を積みながらでも試合に出られます。今年は日本選手権後がダイヤモンドリーグなど怒濤のスケジュールで、本当に疲れて休む感じになると思います。これから今年のベストの調整の仕方を探しに行く感じになります。1年1年、体の調子も変わるので、毎回それで、っていう感じにはならないと思うんですけど。

ーー8月の世界陸上ブダペストはメダルを目標にされています。入賞が目標だった昨年のオレゴンとはそこが違うのですが、去年の経験を踏まえて、どういうところを良くしていきたいと考えていますか。
北口選手:
メダルを取りに行こうとしてメダルを取るのと、入賞を目標にしてメダルを取るのでは、やはり緊張感とか気持ち的に違うので、そこを実現したいですね。あとはアベレージを上げつつ、どこかいい試合で1本、大きな記録を投げられればいいかな、と思います。

ーー試合を楽しめるタイプということですが周囲の期待とか、メダルのプレッシャーは感じないですか。
北口選手: 
そうですね。プレッシャーとかはあまり感じなくて。でも多くの人に応援してもらえている実感はあって、すごく嬉しいです。やり投や陸上競技を応援してくれる人がどんどん増えて欲しいので、私もGGPなどで頑張って、応援してくれる人を少しずつでも増やせる選手になれればいいな、と思っています。

(TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)