「ゲノム編集」でつくられた食品が、食品不足の解消につながると期待されています。実際、「ゲノム編集」の力で、成長速度が1.9倍になる食品もあります。未来につながるその可能性について解説します。

ゲノム編集食品とは?すでに流通している食品も

小笠原亘キャスター:
食糧不足を解決するという未来の食の現場を取材したわけなんですが、まだまだ耳慣れない言葉だと思います。

【細胞培養食品】
まず1つ目、細胞培養食品といわれるものです。

これは動物などから細胞を取って人工環境で増殖させていくもので、まだフォアグラなどは研究者だけが食べているということで、市場には流通していません。

【ゲノム編集食品】
もう1つ、ゲノム編集食品と言われるものです。

これは生物の遺伝情報を切断し、ピンポイントで遺伝情報を変える技術を使って作られる食品です。これに関してはもう厚生労働省が認可をするわけですが、通常の品種改良と変わらないという判断を国は行っています。

【遺伝子組み換え】
もう1つよく聞く言葉として遺伝子組み換えがありますが、これは別の生物の遺伝情報を組み込むというもので、これはゲノム編集とは全く別のものということを覚えておいてください。