マスク着脱が差別や偏見につながらないよう指導を徹底
学校生活の楽しみのひとつ、給食の時間ではすでに「黙食」はやめていますが、おしゃべりをする声は時折聞かれた程度でした。栗林校長は、感染防止対策を継続する考えの一方で、子どもたちの「マスクを外すのが恥ずかしい」といった気持ちなども考慮しながら、慎重に対応していきたいと話します。

(大分市立東稙田小学校・栗林正一校長)「マスクの着用が当たり前だったのでなかなかそこから抜けきらない。先生方も慎重なところも多くて、手探りをしながらどういう形でいこうかと進めているところ」
着けるか? 外すか? マスク着用をめぐっては、懸念もー。大分市教委では差別や偏見につながらないよう個人の意思が尊重される教育を徹底する方針です。
(大分市教委 体育保健課・姫野景子参事補)「マスク着用に限らず、差別や偏見を感じるような発言があった場合にはすぐに先生たちの方で対応して、それは絶対、許されないことなんだということを伝えていくことが大事」

東稙田小学校では新型コロナによる学校生活の変化に対して、時間をかけながら、児童たちができなかったことにチャレンジできる環境づくりを目指します。
(大分市立東稙田小学校・栗林正一校長)「子どもたちがふれあいながら考えをまとめていくことが求められているけど、そこが一番大きな影響を受けた。マスクを外して子どもたちが学校が楽しいと思えるような活動をたくさんしていきたい。できることはどんどんやらせたいと考えている」

コロナ禍の3年間で様々な制限を受けてきた教育現場。これまでの経験をもとに新たな学校生活のあり方を模索する動きが進んでいます。