「極めて遺憾」防衛省の対応に憤りをあらわにする玉城知事
平良記者「防衛省は新たな部隊配備ため与那国駐屯地の東側のこの一帯の土地を取得する計画です」
ミサイル部隊の配備が明らかになったのは去年12月。今年度予算に、防衛省が射撃場の建設や火薬庫のため、島内に約18ヘクタールの土地を取得するために費用を計上したことで突如配備計画が浮上したのです。

玉城知事(5月12日の会見)「この件に関する県への説明は現在のところありません。そして県内への新たなミサイル部隊の配備については、沖縄防衛局はこれまで、現時点でそのような計画はないと質問の都度、そのように回答していたにも関わらず、突然このような計画が県への事前の説明もなしに、予算に計上されたことは極めて遺憾であると言わざるを得ないという認識」
県への説明がないまま迎えた住民説明会。

防衛省はミサイル部隊の配備は与那国島に飛来するミサイルを防御するためのもので『反撃能力』ではなく『抑止力』のためであると説明。軍事力を高める他国に対応し、普段から多様な空からの脅威に対応できるようにするためとして、配備の必要性を強調しました。
配備に賛成の住民「町民の命を守れるように早めに完成配備することを願っています」
配備に理解を示す声が聞かれた一方、説明会に参加した多くの住民からは配備ありきで進む説明に対する批判や声があがりました。

防衛省の対応を批判する住民「住民に説明会といってももう決まったことを反対する方の意見を聞いてなだめるじゃないですけど、そういう説明会だった」
防衛省の対応を批判する住民「政府の予算が決定してから今の住民説明会、住民としては納得いかない」

説明会終了後、住民とは別の出口から会場を後にした糸数町長。
Q色々な意見があったと思うが
糸数町長「いいご意見を…」
反対住民「町長これを受け取っていただきたいんですが」
配備に反対する住民が文書を手渡そうとする場面もありましたが町長は応じませんでした。