災害時、どの避難所に避難すればいいのかを、確認することができる防災アプリの運用を宮崎市が始めました。

(垣内沙耶記者)
「もし、土地勘がない外出先で被災したとしても、アプリを使えば、最寄りの避難所が一目でわかります」

宮崎市が導入した防災情報アプリ「Hazardon(ハザードン)」
大阪府の情報サービス会社「アルカディア」が2018年に提供を開始したもので、先月末時点で全国25の自治体が導入しています。

(宮崎市危機管理課 中野正博さん)
「本市では、防災情報の多重化に取り組んでいる。今回更なる情報伝達手段として、防災情報の見える化を目的とし防災アプリ、Hazardonを導入した」

アプリでは、地図上に全国の避難所の場所が表示されるようになっていて、「どのような災害に対応しているか」や「受け入れ可能人数」も確認できます。

さらに・・・

(宮崎市危機管理課 中野正博さん)
「こちらが避難所だが、開設されたときには赤く表示される」

宮崎市内の避難所については、災害時、開設状況が表示されるほか、混雑状況もアイコンの色で確認できます。

(宮崎市危機管理課 中野正博さん)
「緑の場合は、今避難所は空いているという状況になります。こちらは、今現在、満員になっておりますので、こちらではなく別の避難所を検討いただくことになります」

また、浸水想定区域や土砂災害警戒区域といったハザードマップも地図上で確認できるようになっています。

(宮崎市危機管理課 中野正博さん)
「ここの着色されているところは浸水が想定される区域なので、こちらをもとに自宅とか職場のハザード情報を確認していただきたいと思う」

そして、住んでいる自治体以外にも情報が欲しい地点を複数登録できるため、離れて暮らす高齢の家族に早めの避難を促すなど、見守りツールとしても活用することができます。

(宮崎市危機管理課 中野正博さん)
「防災情報をプッシュ通知で受け取ることができるので、即時に災害情報を取得することができます。これからの出水期に備えて、ぜひ、防災アプリをご活用ください」

宮崎市ではアプリの普及後、避難所の受け付けでも活用し、スムーズな避難所運営につなげていきたいとしています。

(スタジオ)
ゴールデンウィーク中に発生した石川県の地震では、県外から観光に来ていて被災した人も多かったようです。
そういった方はどこに行けば分からない時に、こういう情報があると助かります。
宮崎にも観光で来られる方は大変多いですし、中には海外の方もいらっしゃいますので、そのような方々が情報を手に入れられるようにアプリは日本語を含む13か国語に対応しているということです。