岡山県津山市の重要伝統的建造物群保存地区に、ユニークな観光施設が誕生しました。

姿を現したのは、巨大な鉄道のジオラマ。「津山まなびの鉄道館」との相乗効果による観光客の増加が期待されています。

江戸時代の町家を再現した建物の中には、店主自作の自慢のジオラマが設置されています。

(トレビック模型 猪子祐二さん)「30年ぐらいかけてコツコツと…」

津山市城東地区の「作州城東屋敷」です。津山市所有の観光案内所に、地元の鉄道模型店がテナントとして入居し、4月28日にリニューアルオープンしました。

まなびの鉄道館

(トレビック模型 猪子祐二さん)
「津山には『まなびの鉄道館』という、累計40万人のお客さんが来られている施設があり、そういったお客さんを少しでも城東地区に来ていただくということで協力できたらなと」

こちらは、昭和天皇が乗った姫新線の車両につけられていたというエンブレムです(【画像】参照)。観光客に楽しんでもらおうと、ジオラマやお宝グッズを無料で見学できるようにしています。

(トレビック模型 猪子祐二さん)
「子どもが来て最後、『帰らない』といっていただいたとき、やってよかったと思った」

さらに、愛好家向けの遊戯スペースでは、持ち込んだ車両を走らせることも可能です。

(常連客)「週2回ぐらい通っています。津山はここだけですね」

「これはお客さんが作った鉄道模型です」

今後は、客が持ち込んだものや、店が主催する模型教室の作品を遊戯スペースに組み込んでコースを拡張していく予定です。

(津山市 歴史まちづくり推進室 齊藤誠治さん)
「全国の鉄道ファンに、重要伝統的建造物群保存地区の町並みを感じていただきながら、観光客の誘客につなげていきたい」

遊び心あふれる、ユニークな観光施設の誕生です。