「事務所がどう対応していくか」 今後注目すべき点は
ホラン千秋キャスター:
ファンの方々の切実な思いもありましたが、何よりもまず「性被害に遭われた方がどれだけいるのか」というのは、実態としてはわからないですが、そういった方々の、気持ちが最優先されるということが、最も重要だなと思いますし、「お詫び」ということで発表された今回の映像、辻さんはどのように受け止めましたか?

辻真 TBS報道局社会部長:
藤島社長が自ら出られて、謝罪の気持ちをかなり強く示された、というところは、好意的に受け止める声が多いと思います。
その一方で、具体的な事実を認めるかどうか、“事実認定”というところでは、答えを避けてしまった。そして「第三者委員会を設置しない」という判断を示したあたりが、やはり不十分な点として残ったと思います。
なかなかデリケートで難しい問題もあると思います。事実を明らかにされたくない被害者も当然いらっしゃると思うんですけども、だからこそ、やはり第三者の専門家が関与して、慎重に、信頼できる調査を行うことが、必要じゃないかなと思います。
ホランキャスター:
今後の動向についてはどんなところに注目されていますか?
辻 TBS報道局社会部長:
やはり「事務所がどういう対応していくか」を注目しなくてはいけないですが、その前に、今回の問題「報道機関も役割を十分に果たせたのか」という厳しい声をいただいています。
そこにはしっかり向き合っていかなければいけないと思うんですけど、やはり報道が不十分だということが、性被害に遭った人が声を上げにくくする社会に繋がってはいけないので、そういうことがないように、報道機関もしっかり今回の問題を、“声を上げやすくする環境に繋げていくような報道”をしていかなければいけない、と思っています。
ホランキャスター:
どんなところであっても、「子供たちを守るのは大人しかいない」ということで、大人にすっと相談できるような場所が、どこであっても存在してほしいな、というふうに思いますよね。