事の発端は元ジャニーズJr.の訴え
この性被害を巡っては、4月に元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさんが会見を行い、「15回から20回ほど、ジャニー氏から性的被害を受けた」という内容を明かしました。
事務所側に再発防止などを求めていましたが、事務所からその後正式な対応や発表などがなかったことを受け、5月11日、ファンの有志らが立ち上げた団体が会見を行い「応援していくためにも事務所には対応していただきたい」と呼びかけました。そして署名も1万6000余り集まり、事務所に郵送されました。
ファンからの「5つの要望」に事務所側は

ファン有志らは、“5つの要望”を事務所側にしました。
・性暴力被害者の声に誠実に耳を傾けてください
・第三者委員会を設置し検証・実態調査を行ってください
・被害を訴えた方々に対し事実を認めて謝罪してください
・性暴力被害者への適切な支援を行ってください
・再発防止措置を具体的定めに実行してください
これらの要望に対して事務所側の見解です。

要望1つ目の『誠実に耳を傾けてください』に対しては「被害を訴えている方々に対し深くお詫び」「そして、今後このようなことが二度と起こらないために(カウアンさんが)声を上げられたと深く理解している」と示しました。
この見解に対して、ファンの団体は「企業としてひとまず誠実な姿勢を示したと受け止めています」とコメント。ただ、被害者が安心して名乗り出ることができる体制かどうか詳細が不明であると指摘しています。

要望4つ目『適切な支援』、そして要望5つ目『具体的な再発防止の措置』について、事務所側は「告発相談を希望する人のための外部カウンセラーなどの指導で相談をお受けする外部窓口を今月内にも設置する」といった見解を示しました。
この見解に対して、ファンの団体は「相談をお受けする外部窓口」というものが明確ではないこと、そして「コンプライアンス委員会」の設置や、新しい社外取締役は必要だが、第一に性加害の実態の調査と、検証が求められるのではないか、と指摘をしています。