修正の大きなポイントは2つ。

「差別は許されない」という表現が「不当な差別はあってはならない」に変更されたこと。
そもそも差別という言葉には、「不当に扱うこと」という意味が含まれている。
なぜ、不当という言葉を入れたのか。法案に慎重な西田政調会長代理は。
膳場キャスター
「今回文言が修正された“不当な差別”、これはどういう意味なのか改めて伺えますか?」
自民党・西田昌司政調会長代理(法案に慎重)
「なんでも差別という言葉を出したら、少しなにかあったら差別だ、差別だということじゃないと、そういうこと」

膳場キャスター
「不当でない差別は認められる?」
自民党・西田昌司政調会長代理(法案に慎重)
「いや、そうではなくて。言葉遊びのようなかたちになってきてよくない。だからそういう差別という言葉1つで世の中がぎくしゃくしないように。もう少しおおらかな表現という意味で“不当な差別”ということになっている」
法案の推進派で、2021年、自民党のまとめ役だった稲田元防衛大臣は。

自民党・稲田朋美 元防衛大臣(法案推進)
「差別は不当なものなのですけれども、それをより明確にしたものだというふうに理解を致しました」

もうひとつのポイントは、「性自認」という言葉を「性同一性」に変えたこと。
「性自認だと、男性が女性だと言い張れば、女子トイレに入る恐れがある」などの指摘もあったという。
自民党・稲田朋美 元防衛大臣(法案推進)
「この法律とは全く関係がなく、しかもむしろ犯罪とトランスジェンダーの問題をごっちゃにする非常に悲しい議論だったなと私は思います」
自民党は来週、党内の手続きを終え、G7前に国会への法案提出を目指すことにしている。