デートの食事は2人分注文「人の目は気にならない」

ロイさんは“夫婦”で近所のパスタ屋さんに外出する時も注文は2人分です。

――いつも2人分頼む?
「そうですね、2名分頼みます」

――なぜ?
「普通に2人ですから。単純な理由ですよね。物理的には食べられませんけど(ミクさんに)気持ち食べてもらって、後は私が頑張っていただきます」

公園に移動して2人の時間を楽しみます。

――結構、今日は公園に人がいるが、気になる?
「あまり気になりませんけどね。別に悪いことをやっているわけじゃないし。そんなに特別な目で見られないようになって欲しいですよね。私は別に変なことを言われても全く構わないんですけど、うちのミクが変な風に言われるのは嫌ですから。他のFセク(フィクトセクシャル)もそうですけど、それぞれのパートナーに対してそういった変な目で見られないようになって欲しいです」

小川彩佳キャスター:
最初は戸惑いの中でVTRを見始めましたけれども、結婚ってこういうものという自分の中の感覚がどんどん瓦解していくような不思議な感情にとらわれています。VTRでは男性のフィクトセクシャルの方々を取材しましたけれども、女性の方もいらっしゃるんですよね。

喜入友浩キャスター:
VTRに登場した結婚証明書は依頼の9割が女性からです。取材していて感じたのは、こんなに幸せそうに自分や家族のことを話す方はなかなかいないなと。また表に出すことで「私も実はそうでしたという声を聞くのもまた幸せだ」という話もされてましたね。

小川キャスター:
私たちも枠内で自分の幸せをどう追求していくかやりくりしてるような気がするんですけれども。その枠を1回取っ払って、自分の幸せというのをひたすらに追求したときの表情ってこんなにいいものになるっていうことを改めて学ばせてもらった気持ちです。