盛岡藩主や南部家の人々が学んだり、稽古したりしてきたことを探るシリーズ企画展の3回目が、盛岡歴史文化館で行われています。

 シリーズ企画展「南部家のたしなみ」はおととしから行われているもので、これまでは芸術や教養分野を取り上げてきましたが、今回は「武芸」にスポットを当てています。
 会場には弓道・馬術・砲術にまつわる資料64点が展示されています。盛岡南部家2代利直が徳川秀忠から与えられた家康愛蔵の火縄銃も見ることができます。また5代行信が考案したとされる砲術書には、鉄砲のかまえ方や狩猟の際の注意点などが記されています。
 展示資料からは藩主たちが、戦(いくさ)や政(まつりごと)のためにさまざまなことを学び、鍛錬を積んでいた苦労が感じられます。
 この企画展は7月10日まで盛岡歴史文化館で開催されています。