裁判を続けているのは「誰よりも免許を大切にしてきから」

 そして、4月21日の控訴審判決で大阪高裁は「困っている人を助ける自然な行いが地域の習慣で存在するにしても、ショベルカーを無免許運転することがやむを得ないと評価できる緊急性があったとは言えない」などとして控訴を棄却しました。


 髙田さん側は、この判決を不服として今年4月末に上告し、MBSの取材に対して次のように上告に至った決意について伺いました。 

(髙田浩一さん)「2審の判決後、(免許取消の欠格期間を終え)私自身の生活を少しでも良くしようと免許を取る勉強をしています。しかし、私が今上告を決めたのは、若い頃から2年前まで大型自動車免許証を含め、誰よりも免許を大切にしてきたと思っているからです。人助けをしたのになぜ…と苦しむ日々は今も続いていますが、このままでは取り消された免許は、自分の罪の代償として受け入れなければならなくなってしまいます。パワーショベルが特殊自動車に該当した時の矛盾も含めて、今回上告を決断しました」

“人助け”をしたら免許取り消しに…、その裁判の判断は最高裁に委ねられることになりました。