「給食の楽しさは上がる!」学校現場は…企業では…
金沢市の犀桜小学校です。3年生の音楽の授業。歌う時には着用していたマスクは、8日から外してもいいことになりました。
先生
「マスク取って歌った気分ってどうだった?」
児童
「いつもと何か変わる気がした」
6年生の体育の授業では…
松村玲郎記者
「体育の授業では以前からマスクの着用は求められていませんが、6年生はマスク生活に慣れてしまっているからでしょうか。5類移行の8日も半数の児童がマスクを着用しているという印象です」

給食の時間はすでに4月から換気などをした上で、「黙食」は必要ないとしていましたが・・・。
児童は
「8日は結構みんな喋っている感じがする」
「うまいです!」
「美味しさは変わらないけど、楽しさは上がる」
学校によると体温測定機はそのまま設置しますが、9日以降行われる家庭科でパーティションを外して児童も実際に調理実習を行えるようにするなどコロナ禍前に戻していくということです。
犀桜小学校 辻和久校長
「8日は特別の日という感じはしない。4月から少しずつマスクについても話をしてきたので」

一方、企業は。金沢市の総合商社 三谷産業ではゴールデンウィークに入る直前の5月2日、事務フロアや食堂に置かれていたパーティションを取り外していました。パーティションの撤去は、強制ではなく個人の判断に委ねるとしています。
三谷産業総務部 柄戸良文部長
「基本的には全部撤去する予定ですが、なかにはまだ残して欲しいという社員もいるのでその部分については残す予定。」
また、およそ3割ほどの社員が活用しているリモート勤務は、今後も継続していく方針ということです。
専門家は新型コロナが「ありふれた感染症」になったという見解を示す一方で、高齢者などは病状を悪化させたりする可能性があると引き続き注意を呼びかけます。

金沢大学附属病院 谷内江昭宏 副病院長
「感染拡大と収束、増えたり減ったりは今後ずっと続いて起こる。しばらく数か月あるいは1年2年になる可能性がある。メリハリをつけて感染対策をする。普段からかかりつけ医と相談しながら体調管理をしていくことが大事」

5類に移行したからといって感染症がなくなるわけではなく、場合に応じてのマスクの着用や手洗い、うがいなどこれまでの基本的な対策は今後も必要になってきます。発熱があったときの医療機関への受診や健康相談についてはこちらの石川県の健康相談センターで24時間受け付けています。