2026年4月に任期満了を迎える石川県津幡町の矢田富郎町長が、高齢を理由に5期目の出馬を見送ることになり、引退を表明しました。

4期16年の町政を継承する後継者の具体的な名前は、まだ挙がっていません。

津幡町・矢田富郎町長「さらに4年間役場の職員、町民に迷惑をかけることとなると思っている。来年春の町長選には出馬しないことにしたいと思っている」

5日開かれた津幡町議会の一般質問で、矢田町長は、小町実議員から5選出馬の意思を問われたのに対し、このように述べ、引退を表明しました。

石川県議に町長と、政治家としては来年で43年のキャリアになる矢田氏ですが、妻への感謝を口にする際は言葉に詰まる場面もありました。

津幡町・矢田富郎町長「妻には言葉では言い表せないくらいに感謝している。その妻が何年も前から口癖のように言うのは「余力を持ってやめようよ」という言葉」

引退を決めた理由について、矢田町長は続投となれば次の任期中に80歳を迎えることから、年齢を考慮して身を引く覚悟を決めたということです。

矢田町長は県議会議員を6期務めたあと、2010年の町長選挙で初当選し、2022年に無投票で4選を果たしました。

津幡町・矢田富郎町長「(後継について)津幡町を愛する、発展に尽力してくれるような人が出てきてほしい」

矢田町長の任期は2026年4月24日までで、選挙日程は1月に決まります。