あす6日行われるイギリス・チャールズ国王の戴冠式。王室関係者や各国の首脳以外にも地域社会に貢献したとして招待された人たちも参列します。
ロンドン郊外に住む料理家のマンジュ・マリさん(55)。慈善団体の活動の一環として、7年前から地域の高齢者にヘルシーな料理の作り方を教えています。
料理家 マンジュ・マリさん
「これは残り物のジャガイモを使ったレシピです」
新型コロナの流行後は、自宅からのオンライン料理レッスンに切り替えましたが、孤独を感じていた人たちに食事のアドバイスなども行ってきました。
料理家 マンジュ・マリさん
「定期的にどのようなものを食べているのか、食事は足りているのかなどを話し合うのです。彼らは少し孤独でしたから、私も寂しかったですし」
送られてきた戴冠式の招待状。マリさんの名前が記載されています。実は3月下旬にも、マリさんの活動を評価したイギリス王室から戴冠式の招待メールが届いていましたが、迷惑メールだと思い込み、しばらく放置していたといいます。
料理家 マンジュ・マリさん
「(メールを見たら)『戴冠式に来たいなら2日以内に返事を』と書かれていて、私が?戴冠式?ウェストミンスター寺院で?どういうことなの?と」
いまでは毎日、戴冠式のことを夢で見るほど興奮しているといいます。
そして、招待状はオートバイ愛好家が集まるレストランを経営するダッチさんのもとにも。
バイクシェット経営者 ダッチさん
「招待されて興奮しています。戴冠式は英国の歴史と文化の一部なので」
ダッチさんは、新型コロナで全土がロックダウンとなった時、ライダー仲間からボランティアを募り、無料で物資を配送しました。
バイクシェット経営者 ダッチさん
「ライダーは一般的に社交的で、ボランティア活動に参加する人が多いです」
医療従事者には防護服、感染者には血液中の酸素濃度を測るパルスオキシメーター、病気や障害で買い物に行けない人たちには生活物資を届けました。
SNSでの呼びかけに応じたライダーはおよそ1400人。危険を顧みず、多くの人を助けたことが評価され、戴冠式に招かれたのです。
バイクシェット経営者 ダッチさん
「ボランティア活動を行ったライダーを代表して戴冠式に出席します」
戴冠式には2200人以上が参列する予定ですが、慈善活動への関心が高いチャールズ国王の意向で、こうした人々が地域の代表として850人招待されています。
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