「死んでしまいたい…」そんなとき、柔道が心の支えに

兄の背中を追い、5歳で始めた柔道。

中学、高校時代には、全国大会に出場するほどの実力を身につけました。

五ノ井さん(2014年 中学3年生当時)
「絶対勝ちたいという思いでやってきたので、勝ててうれしかったです」

小学5年生のときに経験した、東日本大震災。

その時、助けてくれた女性自衛官のようになりたい。

しかし、夢を持ち、入った自衛隊で受けたのは、先輩隊員による性暴力でした。

五ノ井さん(2022年12月 外国特派員協会での会見)
「男性隊員は、私に覆い被さり、股を広げて、正常位のような体制で、何度も腰を振る行為をしてきました」

2022年9月、防衛省は、五ノ井さんへの性被害などを認定し、謝罪。
その後、男性隊員5人を懲戒免職としました。

2023年1月には、国と加害者側を相手取り、損害賠償などを求める訴えを起こしています。

「死んでしまいたい」と、本気で思った日もあったという五ノ井さん。

そんなとき、心の支えになっていたのが柔道でした。しかし…