日本経済に影響が出るかは金利の動向次第?

日比キャスター:
SNSなどもありますから、この“不安の拡散”がより加速してしまうという特徴もあると思いますが、こういうことが続きますと、やはり日本への影響が心配になります。思い出すのが2008年のリーマンショックです。

当時の経済財政大臣である与謝野馨氏は「ハチが刺した程度の影響」などと言って、あまり危惧していませんでした。しかし結果としては株価の下落や中小企業の倒産が相次ぎ、派遣切りが社会問題化するなど、大きな動きとなりました。

では、今回の件はどうなのか。経済アナリストの森永康平さんに伺ってみたところ、

経済アナリスト 森永康平さん:
「リーマンショックの時は影響がどこまで広がるか予想ができない状況だった」
「今回の状況に関しては、破綻の原因が明らかに分かっていて、対応もできているので、日本への影響は今のところない

と指摘されています。

ホランキャスター:
今のところ影響はないということですけれども、どのような状況になったら日本も注意したほうがいいですか?

厚切りジェイソンさん:
今回の一番大きい原因は、アメリカが金利ゼロに近いところから、急に4~5%に近いところまで引き上げたことなんですよね。

日本はまだ、ものすごく低い金利のままです。ただ、もし日本もこれから金利を急に上げたら、同じようなことを経験する金融機関が現れる可能性もなくはないでしょう。とはいえ、アメリカの地方銀行の破綻が直接日本に何か危険性を及ぼすことはないと見ています。

ホランキャスター:
なるほど。アメリカと同じようなことをすると日本でもそういう状況になり得るけれども、今のところ急激に金利が上がっていくという状況ではないので、大丈夫だろうと。

厚切りジェイソンさん:
そうですね、日本はまだ一度も金利を上げていませんからね。