4月29日に“大阪行き”の全日空機がエンジントラブルのため新潟空港に引き返して緊急着陸した件について、国土交通省は1日、「エンジン内部にある羽根状の部品、タービンブレードが損傷していた」と発表しました。
これは、ゴールデンウィーク初日の4月29日午前8時9分発、「新潟発大阪伊丹行き」の全日空1658便が、離陸後にエンジントラブルが発生したためにおよそ40分後に新潟空港へ引き返したものです。乗客152人と乗員6人の計158人にはケガはなく、全日空では代替機を用意して対応に当たりました。

国土交通省によりますと、この飛行機は「ボーイング737―800型」と呼ばれる機体で、主翼の左右に一つずつ計2基のジェットエンジンが付いており、そのうちの右側のエンジンが損傷していました。
緊急着陸後に右側のエンジンを後ろ側から見たところ、エンジン内部にある『タービンブレード』という羽根状の部品の損傷が確認されたということですが、このタービンブレードだけが壊れているのか、あるいは他に損傷があってその影響でタービンブレードまで壊れてしまったのか、などについてはその場では確認ができないため、ショップと呼ばれる整備場に運んだうえで分解して今後詳しく調べることになるということです。

エンジンは、アメリカのゼネラル・エレクトリックとフランス企業との合弁会社である「CFMインターナショナル」製のCFM56シリーズです。